外観

ごあいさつ

医師、看護師、診療放射線技師、医学物理士、放射線治療品質管理士などで協力して、チーム医療を行っています

当院は大阪府がん診療拠点病院に指定されており、院内の関連する診療科や他病院の先生方と連携して放射線治療全般をおこなっています。
他病院からご紹介をいただいた患者さんは原則として外来通院での治療としておりますが、通院が困難で入院での治療が必要な時には、他の診療科のご協力をいただいて入院での放射線治療を行う場合もあります。
高性能のリニアックを使って、患者さんに負担が少なくより良い効果が期待できる高精度放射線治療( 強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療(SRT)などのピンポイント照射) を実施しています。
特に強度変調放射線治療はVMATと呼ばれる照射方式を他院に先駆けて導入し、短時間での治療を実現しました。
装置が優れていても、がんの診療がきちんとできて、そのうえで装置をうまく扱うことのできる医師がいないと、安心な放射線治療をご提供することはできません。
当院の放射線治療科の診療は、二人の常勤の放射線治療専門医(と複数の応援医)で行っています。
毎日、常勤医が放射線治療部門で外来を行うことで、治療中の患者さんの体調の変化にも適切に対応できる体制をとっています。
当院のように放射線治療科に複数の医師がいる病院は、大学病院やがん専門病院以外ではまだまだ少ないです。
放射線治療は医師だけではなく、実際に照射したり治療装置の精度を保つための点検を担当する放射線技師の果たす役割も、非常に重要です。
当院では技師部門も「放射線治療技術部」として放射線治療に特化した独立組織になっており、近年の非常に高度化・専門化した放射線治療にも対応できる専門家集団として診療の一端を担っています。
放射線治療の質を担保する役割の医学物理士も常勤しており、安心して放射線治療を受けていただくことができる体制を整えています。
尚、当院は日本医学放射線学会の認定施設(放射線科専門医総合修練機関)と、日本放射線腫瘍学会の認定施設になっています。
現在、リニアックの更新工事中で放射線治療は止まっていますが、8月末からは新しいリニアックで治療を開始する予定です。
そうなると、更にさまざまな新しい放射線治療ができるようになり、皆様のお役に立てるようになります。その時には、よろしくお願いいたします。
 

放射線治療科部長
福田 晴行

診療内容

分類 具体的な病名
悪性腫瘍 肺癌、乳癌、食道癌、頭頚部癌、前立腺癌、悪性リンパ腫、子宮頚癌、脳腫瘍、転移性骨腫瘍、転移性脳腫瘍 など
良性疾患 ケロイド、甲状腺眼症、血管腫、動静脈奇形 など

実績

■放射線治療科の年間の治療患者数
2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度
310例 317例 329例 337例 292例
■主な内訳
  2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度
乳癌 83例 87例 59例 68例 57例
前立腺癌 24例 33例 29例 30例 27例
肺癌 88例 92例 94例 77例 81例
頭頸部癌 30例 22例 32例 41例 43例
食道癌 16例 10例 26例 23例 14例
悪性リンパ腫・骨髄腫 18例 16例 21例 22例 19例

 


転移性脳腫瘍には脳定位放射線治療(ピンポイント照射)を、早期の肺癌には体幹部(肺)定位放射線治療(ピンポイント照射)を積極的に行ない、治療件数(2022年度/累計)は、転移性脳腫瘍29件/143件、肺癌15件/145件です。
強度変調放射線治療(IMRT)も行っており、治療患者数(2022年度/累計)は73例/864例で、前立腺癌22例/376例、頭頸部癌19例/181例、脳腫瘍2例/44例、肺癌11例/71例、食道癌8例/41例などです。
院内の各診療科の医師や紹介元の他病院の先生方とは密に連絡をとって、治療しています。
抗がん剤を併用する化学放射線療法も、各診療科の医師と連携を取り合って実施しています。
がんによる症状(骨転移による痛み、神経を圧迫することによる痺れや麻痺、静脈を圧迫することによる腕や顔の腫れ、気管や気管支を圧迫することによる息苦しさ、胃癌からの出血等)を緩和・改善するための「緩和的放射線治療」も、積極的に行っています(2022年度で70例)。他の病院からのご紹介で通院が難しい方については、治療の期間中、当院の内科などに入院していただいて治療することも可能です。(詳細についてはお問い合わせください。)
 

関連診療科・関連リンク

放射線治療科の関連診療科はこちら。

がん診療支援センター

放射線治療技術部

関連リンク

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