外観

ごあいさつ

昨今の医療機器は高度かつ複雑となり、医療機器の専門分野の担い手として医療スタッフを支援し、患者さんに安全、安心な医療が提供できるよう取り組んでいます。
当院の臨床工学技士は、医療機器中央管理室、血液浄化療法センター、手術室、血管造影撮影室の4部署で活躍しています。

臨床工学技術部 部長
戸谷 輝彦

臨床工学技士

臨床工学技士は医学と工学の両面を兼ね備えた医療技術者としての国家資格です。
仕事の内容は、医師の指示のもとに「生命維持管理装置」の操作および保守点検を行うことを主な業務とします。「生命維持管理装置」とは、人の呼吸、循環、代謝といったような生命の維持に直接つながる機能を代行したり、補助したりする装置のことです。具体的には、人工呼吸器、人工心肺装置、補助循環装置、体外式ペースメーカ、除細動器、血液浄化装置などです。その他には患者さんが使用する医療機器の保守点検管理をします。

医療機器中央管理室(MEセンター)

医療機器中央管理室(MEセンター)では、輸液ポンプ・シリンジポンプ・人工呼吸器、補助循環装置、除細動装置など計18機種の医療機器やクリーンベッド、動作監視装置などの一般機器も中央管理及び保守点検を行っています。
その他、ディスポーザブル器材の管理や末梢血幹細胞採取、不整脈関連業務などにも携わっています。
また、医療スタッフへの医療機器使用に関する定期的な研修会の実施や、呼吸ケアサポートチーム(RST)の一員として活動しています。

血液浄化療法センター

血液浄化療法センター ベッド数26床(内個室が2床 )


 

血液透析療法関連業務

維持透析患者さんをはじめ、他施設の透析患者さんの精査、手術での受入、新規導入、急性腎不全に対する血液透析療法に携わっています。

また、新規透析導入患者さんには、透析の原理や透析治療について模擬回路を使用した説明や、自己管理などの教育を他職種と連携をとり対応しています。

 

特殊血液浄化療法関連業務

血漿交換療法(単純血漿交換(PE)、二重濾過血漿分離交換(DFPP)、血漿吸着(PA))、血液吸着療法(顆粒球除去(GMA)、エンドトキシン吸着(PMX))、持続的腎代替療法(CRRT)のほか、胸水・腹水濾過濃縮再静注法(CART)なども携わっています。

医療機器および水質関連業務

生命維持管理装置(血液浄化装置)の保守点検管理や透析液の清浄化を実施し、患者さんへ安全、安心な治療が提供できるよう取り組んでいます。

手術室



 

体外循環関連業務

心臓血管外科手術などにおける人工心肺装置・補助循環装置・自己血回収装置などの操作及び管理業務に携わっています。

医療機器管理業務

新規購入から廃棄まで一元管理を行い、機器の統一化を図り、充実したメンテナンスによる信頼性及び安全性を確保し、術者や手術を受ける患者さんへ安全、安心を提供できるよう取り組んでいます。 

手術支援業務

手術中の神経モニタリングや手術支援ロボットの対応など、医療機器の操作・管理を通じて支援を行っています。
 

血管造影撮影室

血管造影撮影室では、心臓カテーテル検査・治療時に使用する様々な医療機器の保守点検管理を行い、循環器内科医師や多職種と連携をとり、安全で質の高い医療を提供できるよう以下の業務に携わっています。


 

虚血関連業務

心臓カテーテル治療において使用される生体情報モニターの操作や記録。冠動脈疾患の適切な診断を行うための冠血流予備量比(FFR)の測定、血管内超音波診断装置(IVUS)、血管内光干渉断層装置(OCT)などの操作及び計測を行い、医師をサポートしています。また、心肺機能の低下している患者さんに装着する大動脈内バルーンパンピング(IABP)や経皮的心肺補助装置(PCPS)の準備、操作も行っています。
その他には下肢動脈、腎動脈、バキューラアクセスなどの経皮的血管形成術にも携わっています。
 

不整脈関連業務

不整脈デバイス(ペースメーカ・植込み型除細動器(ICD)・心臓再同期療法(CRT-P・CRT-D)など)の植込みや交換、心臓電気生理学的検査(EPS)、経皮的心筋焼灼術(ABL)なども携わっています。

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