リハビリテーションの語源は、Re(再び)、habilis(適合、元の状態に戻す)、ation(すること)といわれています。古くは、「権利・資格・名誉の回復」を意味する言葉でもあります。権利や名誉の回復のためには、人としての尊厳を尊重することが中核になります。
リハビリテーション病院では、生活のすべてがリハビリテーションの機会となります。着替え、歯磨き、食事、排泄、移動、入浴等、患者さんの体調を把握し、病気の重症化を予防しながら生活を支え、ともに歩むのが看護の役割です。
生活行動を練習と捉え、絶えず繰り返すことは、簡単なことではありません。「自分らしく自分の場所で生活できる」ために、患者さん、ご家族、職員が一丸となり、それぞれの尊厳を尊重し、実直に向き合い、病気やけがにより、失った尊厳を取り戻すことにつながる、そんな看護を目指します。
看護部長 遠藤瑞穂