外観

ごあいさつ

十分な説明と同意の上での医療を心がけています。
 

  外科・消化器外科では消化器外科と一般外科を専門としています。院内の消化器内科や近隣医療機関と連携してこれらの手術・治療を担当しています。さらに患者さんの病気の状態に応じて、手術前、手術後の検査治療も行なっています。また、内視鏡下手術(腹腔鏡や胸腔鏡を使った鏡視下手術)や立体視できる3D内視鏡手術システムを取り入れ、より高度な手術を目指しています。

手術前から手術後までの治療計画をわかりやすく患者さんに提示しながら治療を進めるクリニカルパスを積極的に取り入れ、安心して治療を受けてもらうだけでなく、入院期間の短縮、余分な医療費の削減にも取り組んでいます。非常に多くの専門診療科を持つ総合病院の特色を生かし、院内の各科と連携し、さまざまな全身的合併症がある患者さんに対しても安全な手術ができるよう努力しています。また、手術だけでなく、がんの再発治療などにも最新の医療を取り入れ患者さんに提供できるよう心がけています。

外科・消化器外科部長
田中 賢一

診療内容

■主な手術と治療の内容
食道がん 早期がんでは消化器内科と協力し、内視鏡的切除(ESD、EMR)を行っています。 進行がんでは胸腔鏡・腹腔鏡を併用し、低侵襲手術を行うとともに、放射線科、消化器内科と連携して、抗がん剤治療と放射線治療を併用した「化学放射線療法」を病気の進行状況に応じて手術前や手術後に行っています。
胃がん 早期がんでは消化器内科と連携し内視鏡的切除(ESD、EMR)を行い、手術治療では根治性を保った上で、低侵襲、機能温存を考え、腹腔鏡下幽門輪温存切除術(LPPG)、腹腔鏡下胃局所切除術、腹腔鏡下胃切除術(LDG・LTG)などを行なっています。2018年からロボット支援下胃切除も保険適用され、中津病院でも準備中です。
進行がんでは的確で丁寧なリンパ節郭清を伴う胃切除術を行っています。また、隣接臓器浸潤や高度リンパ節転移などの症状の患者さんにも、合併切除、拡大リンパ節郭清など、積極的な手術治療を行っています。
大腸がん 低侵襲の腹腔鏡下手術を積極的に導入しています。内視鏡の拡大視効果を利用して、根治性と機能温存(排尿、性機能温存)を追求しています。特に肛門に近い下部直腸がんでは、できる限り永久的な人工肛門を避けるように、肛門括約筋機能を温存した超低位前方切除を多数行っています。
局所の進行がんに対しても、尿路変向(新膀胱、回腸導管など)を伴う骨盤内臓全摘術等を積極的に行っています。また、中津病院ではストーマ外来を併設し、WOC認定看護師2名が、スキンケアや装具の選び方、皮膚トラブルの対処法などの相談にお応えし、患者さんが安心した生活を送れるよう取り組んでいます。
胆石症 胆嚢結石症は基本的に(高度の胆嚢炎、胆嚢癌など適応外となる場合を除いて)腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。また、クリニカルパスを導入して、手術後3~4日で退院できるようにしています。
総胆管結石症合併症では、通常であれば手術前に内視鏡的十二指腸乳頭切開術を行い、総胆管結石を除去した後に手術を行いますが、患者さんの症状に応じて腹腔鏡下総胆管切開砕石術による同時手術も行っています。
肝臓がん 肝臓がん、とくに肝細胞がんではウイルス性慢性肝炎や肝硬変を合併している患者さんが多く、肝臓専門医との連携が欠かせません。院内の肝臓専門医と協力し、高度進行肝がんに対する拡大手術から肝機能を温存した縮小手術まで積極的な外科治療を行っています。
一方、転移性肝がんのうち、とくに大腸がんによる肝転移では近年、肝切除の有効性が確認されています。近年の抗癌剤治療の進歩もあって、これまで切除が出来なかった高度進行肝癌でも肝切除が行えるようになっています。さらに腹腔鏡下肝切除を積極的に導入し、身体に優しい肝切除を行っています
膵臓がん 膵臓がんは、膵頭十二指腸切除と膵体尾部切除を中心に行っています。膵臓がんは消化器がんの中で最も予後が悪いため、外科治療に放射線治療と抗癌剤治療を組み合わせた治療が必要です。中津病院では総合病院の強みを生かして放射線科、消化器内科と連携し治療にあたっています。同時に膵臓がんの予後を改善するためには早期の診断が欠かせません。経験豊富な消化器内科医による前癌病変、早期膵臓がんの診断を行い、臓器温存膵切除を含めてQOLを高めた適切な治療を行っています。適応症例には腹腔鏡下手術も積極的に行っています。
胆道がん 胆嚢がん・胆道がんでは、病巣の部分が広範囲におよぶため、膵頭十二指腸切除、肝切除と胆管切除を同時に行う胆嚢癌切除、肝門部胆管癌切除など多彩な手術を行う必要があります。外科切除が最も有効な治療法であるため、血管合併切除など拡大手術による積極的な治療を目指します。
鼠径ヘルニア 腰椎麻酔でのテンションフリー手術と、全身麻酔での腹腔鏡下ヘルニア修復術を行っています。できる限り患者さんの希望に沿った手術を行っています。入院期間は、術前日を含め約4日程度です。
  • 低侵襲手術・・・身体に負担の少ない手術
  • 機能温存手術・・・身体の機能を極力損なわないようにする手術
  • 根治手術・・・がんを全て取り除く事を目標とした手術
  • ストーマ・・・人工肛門・人口膀胱
  • リンパ節郭清・・・リンパ節をすべて取り除く
  • 予後・・・手術後の状態や病気の将来的な状態
  • QOL・・・クオリティオブライフ(生活の質)
  • 病巣・・・病気の中心部、病気のある箇所

■ 実績

主な疾患・臓器の手術件数は以下のとおりです。()内は鏡視下手術件数です。
疾患・臓器 2018年 2019年 2020年
食道癌 5(5) 9(9) 16(16)
胃癌 81(61) 59(46) 61(53)
イレウス 19(5) 26(13) 21(13)
結腸癌 104(97) 107(104) 89(85)
直腸癌 46(44) 46(43) 48(47)
虫垂炎 32(32) 40(40) 39(38)
肝臓 50(21) 35(14) 44(27)
膵臓・胆道 37(13) 31(6) 25(3)
胆嚢 142(137) 140(134) 158(150)
鼠径ヘルニア 114(43) 117(73) 112(78)
全手術症例数 710 691 683

データベース事業への参加について

当科はNational Clinical Database(NCD)が実施するデータベース事業に参加しています。

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