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部門案内

21世紀に入って様々な院内感染がメディアに取り上げられ、注目を集めるようになり、それに合わせるような形で医療機関における感染管理が発展してきました。感染管理とは医療現場での実践を重視した予防医学、疫学の一分野であり、公衆衛生の分野との共通点が多いと言われています。その活動は①感染症の伝播・感染拡大を予防するための活動(感染経路別対策、環境整備、医療器具の滅菌、予防接種、院内感染サーベイランス等)と②アウトブレイク対応(実際に院内で感染症のアウトブレイクが発生した場合の迅速な調査と対策の実施)に大別されます。また最近では、③薬剤耐性菌の発生と蔓延を防止するための抗菌薬適正使用の徹底が以前よりも更に重要視されるようになってきました。

済生会中津病院感染管理室は2013年10月に医療安全対策室から分離独立した病院長直属の組織であり、病院全体の感染対策を担っています。感染管理の分野は日々進歩しており、当院のみ取り残されることは許されません。病院内の感染症の発生、アウトブレイクの発生を未然に防ぎ、発生した場合の被害発生を最小限に食い止めるために最大限の努力を払うことは、患者さん、職員をはじめ、病院を利用する全ての人を守ることに直結しています。今後とも感染管理室をよろしくお願いします。

感染管理室とは

感染管理室は、病院内における感染症発生予防や拡大防止に努め感染率を低減させ、患者さんおよび医療従事者の健康と安全を確保することを責務として設置され、感染管理室長、院内感染管理者、感染管理認定看護師(感染対策チーム専従)、薬剤師(抗菌薬適正使用支援チーム専従)、事務員が在籍しています。

病院全体の感染制御全般を管理する部門として、教育・研修の企画やサーベイランス、広報活動、他病院との連携、また感染対策チーム(Infection Control Team:ICT)の運営の中心となって、病院内の定期的なラウンド、アウトブレイク発生時の対応、日常的な感染管理のコンサルテーションなどを行っています。

当院では2016年より抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobaial Stewardship Team:AST)を立ち上げ、活動を行ってきましたが、ASTは2018年4月より院内の公式なチームとなり、新たに感染管理室にチーム専従の薬剤師が設置されることとなり、ASTの運営も担っていくこととなりました。

ICTラウンドの様子

職員の予防接種の様子

活動内容

ICTの主な活動

  • 病院内の感染症発生状況の確認、感染対策の周知
  • サーベイランス
  •  ・厚生労働省サーベイランス事業(JANIS)への参加
  •  ・院内の感染状況を踏まえたサーベイランス計画の策定およびフィードバック
  • 感染症情報の発信、広報
  •  ・ICTニュースの発行 ・ホームページを用いた外部への情報発信
  • 感染管理コンサルテーション
  • 感染管理教育の推進
  •  ・全職員を対象とした研修会の企画および参加の推進
  •  ・その他、必要に応じて勉強会・研修会の企画・実施
  • 感染対策マニュアルの整備
  • 感染防止における地域連携体制の強化
  •  

ASTの主な活動

  • 抗菌薬適正使用支援カンファレンスの開催
  •  ・院内で抗菌薬投与されている症例について検討し、必要と判断される症例については介入・アドバイスを行う(週3回開催とする)
  • 感染症治療に関するコンサルテーション
  • 抗菌薬・抗真菌薬使用状況の把握と情報発信
  • 抗菌薬適正使用に関連する教育の推進
  •  ・全職員を対象とした研修会の企画および参加の推進
  • 採用されている抗微生物薬の見直し

感染症等について

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感染症・予防接種情報

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