外観

療法例

理学療法

  

単位数が多い診療科は整形外科、循環器内科、呼吸器内科、脳神経外科です。整形外科では人工股関節置換術、人工膝関節置換術が多く、術後2~3週間でご自宅へ退院できることを目標に取り組んでいます。その他の診療科でも原則入院後翌日から介入を開始しています。
当院は急性期病院であり。集中治療室(ICU、CCU、HCU)での早期離床リハビリテーション、循環器内科、心臓血管外科の心臓リハビリテーションも行っています。
 

集中治療室(ICU、CCU、HCH)、周術期のリハビリテーション

近年、手術前や手術翌日、さらには集中治療されている時から、リハビリテーションを行っていくことが、早期回復や早期退院につながるとされています。また、早期のリハビリテーションが寝たきり予防につながるとも言われています。当院では、患者さんが集中治療室で治療を受けている段階からスタートすることがあります。例えば、重症肺炎による人工呼吸器管理中の患者さんでは、二次的に生じる合併症の発生による更なる重篤化を回避することを目的として体位ドレナージ(注1)による排痰や、全身状態に合わせて早期離床(注2)をめざします。
周術期のリハビリテーションでは、術後合併症の予防と発生した合併症の早期改善を目的とします。当院では、外科や呼吸器外科、心臓血管外科などの術後リハビリテーションをよりスムースに行うために、全例ではありませんが、
呼吸器外科、外科等の患者さんには、早期の退院に繋げるため手術前に外来でリハビリテーションを開始し、患者さんの状態を評価、呼吸練習や咳の練習、術後の離床に関して説明、指導を行っております。術後は術前の指導内容に沿って離床・歩行練習を進め、必要であれば呼吸練習や喀痰練習も行います。
注1 体位ドレナージ:体位を変え、重力を利用して痰を出す
注2 離床:ベッドから離れ、座位や歩行をすること

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションは、急性心筋梗塞・心不全・狭心症まで様々な心臓病の患者さん、心臓血管外科手術後の患者さん一人一人に最も適した運動方法(運動の種類・強さ・時間など)を考え、理学療法士の監視のもとで、心電図や血圧などを確認しながら、安全にリハビリテーションを行います。退院間近になると、退院後の運動方法や生活に関する指導なども行っています。

 

がん患者リハビリテーション

がんの患者さんの治療は近年長期に渡ることが多くなってきています。がんであってもご自宅で過ごしていくためには、歩いてトイレまで行けることは重要です。リハビリテーションではそのような患者さんに対して歩行能力の維持、向上のために介入しています。

作業療法

作業療法の単位数が多い診療科は、脳神経外科(脳出血やクモ膜下出血)、整形外科(頚椎症、手の骨折・腱損傷、人工関節置換術後)です。作業療法では、病気やケガ・手術などによって、心身の機能が低下し、日常生活に支障をきたした患者さんに対してリハビリテーションを行います。具体的には、食事を摂る、服を着替える、歯磨きや髪を整える、入浴などの日常生活活動や、家事動作などの改善をめざし、早期の自宅復帰、社会復帰をめざしてリハビリテーションを行っています。また、生活機能の評価や指導を行い、スムースな退院に必要な介護や福祉サービスについての助言も行っています。

言語聴覚療法

言語聴覚療法の対象領域は、脳卒中後による言葉や声、発音の障害(失語症、構音障害)、高次脳機能障害に加え、食べたり飲んだりすることの障害、嚥下障害です。さらに音声障害、聴力測定検査、補聴器の調整にも対応しています。幅広い多岐に渡る領域で、医師、看護師、PT、OT、MSWなど様々な職種やご家族と連携して、「コミュニケーション」の面からご自宅へ戻れることを目標にリハビリテーションを行っています。
患者さんの「話す」、「聴く」、「食べる」を支えていきたい…その思いで日々取り組んでいます。

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