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際し慧海中津病院で働く医師たち

済生会中津病院を支える
3名の医師に
医療に取り組む想いについて
インタビューしました。

東 正徳

抜群のチームワークを誇る
多職種チームで
患者さんをケア。

呼吸器内科/副部長

東 正徳

最新のがん治療を
安心して受けていただくために、
副作用にチームで対応

呼吸器の病気は肺がんやぜんそく、COPD、睡眠時無呼吸症候群、肺炎、呼吸不全など多岐にわたります。済生会中津病院はほとんどすべての呼吸器疾患に対応していますが、なかでも多いのが肺がんで、大阪府内でも有数の治療実績を誇っています。肺がんの治療は、手術や放射線治療、化学療法などがありますが、近年、がん細胞を攻撃する力を活性化させる「免疫療法」が行えるようになりました。これにより、患者さんの長期生存率が一気に向上してきています。しかし、免疫療法は比較的新しい治療法であり、特有の副作用の心配があります。そこで私は院内に免疫療法専門の副作用対策チームを立ち上げ、チームのリーダーとして対策を行ってきました。チームを立ち上げた頃、この取り組みは全国でもまだ一般的ではなく先駆的なものでした。当院はこのチームにより副作用の対策をしっかり行っており、患者さんに安心して免疫療法を受けていただけるようになっています。

東 正徳

院内の専門職が集結し、
呼吸不全の患者さんをサポート

私は免疫療法のチームに加えて、呼吸ケアサポートチームのリーダーも務めています。当院では様々な病気の患者さんが入院されていますが、肺炎などを発症し呼吸状態が悪くなるケースもあります。そのような場合、呼吸ケアサポートチームが呼吸器内科の患者さんに限らず、院内で呼吸状態の悪い患者さんのケアにあたっています。呼吸ケアサポートチームは、医師や認定看護師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技士の5職種のメンバーで構成されており、それぞれの立場から意見を出し合い、呼吸ケアについて検討しています。ここまで多職種のメンバーが揃っているのは全国的にも珍しいと言えるでしょう。学会発表や論文作成なども積極的に行い、活動の成果は全国に発信しています。大規模病院でありながら、職種間・部署間の垣根が非常に低く、抜群のチームワークを誇っているのは、済生会中津病院の良さの一つだと感じています。

東 正徳

患者さんにベストの治療を提供する。
研修医時代から抱き続けてきた想い

医学部を卒業し、研修医として学んでいたころから、私は常に「最新の知識と技術をもって患者さんに寄り添い、患者さんにとってベストの治療を提供したい」と願ってきました。この想いは、済生会中津病院の医師として働くようになった今も変わりありません。医学の進歩により、さまざまな病気の治療法が確立されてきましたが、今も、病気に苦しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。特に呼吸器の病気は慢性疾患が多く、多くの患者さんが病気を抱えながら生活を送っています。ならば、患者さんが病気のことを気にせずに少しでも健やかに過ごせるようにしたいと思うのです。医療の現場に身を置く医師として、そのための努力を続けていきたいと思います。

東 正徳

東 正徳

東 正徳あずま まさのり呼吸器内科/副部長

専門分野呼吸器内科全般
呼吸管理
肺がん

資格日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・研修指導医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本内科学会 JMECCインストラクター
日本救急医学会 ICLSコースディレクター
産業医科大学 産業医学ディプロマ
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 呼吸ケア指導士
厚生労働省 緩和ケア研修会
厚生労働省 医師臨床研修指導医
大阪府難病指定医
京都大学医学博士

新関 亮

身体への負担を軽減し、
安全に手術を受けて
いただくために――。

外科・消化器外科/部長

新関 亮

患者さんが笑顔で退院できるよう、
全身全霊を傾けて手術に臨む

済生会中津病院の外科・消化器外科は、消化器を中心として広い範囲の病気を扱っています。ワンチームでさまざまな外科疾患を診ていますが、所属する医師一人ひとりが強みをもっており、それぞれ専門性の高い医療を提供しています。私は「肝胆膵」といって、肝臓・胆道・膵臓に関する病気が専門です。特に多いのは肝臓がんや膵臓がんなどで、大きな手術になることも珍しくありません。済生会中津病院は日本肝胆膵外科学会の高度技能修練施設に認定されており、豊富な実績があります。肝胆膵の手術は複雑な手術も多いのですが、私たちはあきらめず、「笑顔の患者さん」を思い浮かべながら、全身全霊で手術に臨みます。患者さんが長い手術を乗り越え、いつか元気になって笑顔で退院していけるように――。これが、私たち医師の一番の願いなのです。

新関 亮

抗がん剤や放射線治療も併用し、
治療の効果を最大限に高める

一般的に外科医は豪快なイメージがあるようですが、済生会中津病院の外科・消化器外科は、穏やかで共感力の高い、やさしい医師が多いチームです。外科チームのまとまりも強く、これは他科との関係も同様です。例えば難治性と言われている膵臓がんの場合、外科手術だけで病気と闘うのではなく、抗がん剤や放射線治療、さらに栄養療法などを総動員して、治療の効果を高めていくことが必要です。済生会中津病院では、消化器内科や放射線科など、多部門の専門家と合同カンファレンスを行ってすべての患者様を検討し、それぞれの立場から意見を交わして最適な治療法を選択しています。また、チームワークだけでなく、機動力が高いのも済生会中津病院の大きな特徴です。病院を受診していただいた際も、検査から診断、治療方針の検討、そして手術といった入院から退院までの一連の流れを迅速に進めることができます。

新関 亮

腹腔鏡手術システムを導入し、
身体への負担が少ない手術を実現。

済生会中津病院では胃や大腸、さらに肝臓、胆道、膵臓の病気に腹腔鏡手術を積極的に行っています。これは、腹部に小さな穴を空けて内視鏡を挿入し、画面に映し出された体内を見ながら手術を行うというもの。開腹手術と比べて、傷が小さく、身体への負担が少ないため、手術後の痛みが少なく、体の回復も早いというメリットがあります。もちろん、病気の状況によって開腹手術と腹腔鏡手術を使いわけますが、年々、腹腔鏡手術の割合は増えており、肝臓がんや膵体尾部がんでは半数以上が腹腔鏡による手術となっています。済生会中津病院では3D腹腔鏡手術システムやICG蛍光システム、画像支援ナビゲーションなど最新のシステムを導入し、安全性を高め、身体に優しい手術を目指しています。肝臓や膵臓、胆道の病気はなじみが薄く、患者さんやご家族の方にとってわかりにくい部分もあるかと思いますが、私たちは治療までに患者さんとお話しする機会を何度も設けています。わからないことがあれば納得いただけるまで質問していただき、複数の治療方法から病気の状態とご希望に合ったものをお選びいただける環境を整えています。あきらめず、笑顔で明日を迎えられるように、一緒に頑張りましょう。

新関 亮

新関 亮

新関 亮しんぜき まこと外科・消化器外科/部長

専門分野外科・消化器外科
肝胆膵外科

資格日本外科学会 外科専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
日本肝胆膵外科学会 肝胆膵外科高度技能専門医
日本膵臓学会認定指導医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
神戸大学医学部 臨床教授
日本医師会 認定産業医
大阪府難病指定医
厚生労働省 緩和ケア研修会

上月 周

カテーテル治療の
スペシャリストとして
100点の治療を目指す。

循環器内科/副部長

上月 周

カテーテル治療を行って、
心筋梗塞や下肢切断を防ぐ

済生会中津病院の循環器内科は、心臓を支える「冠動脈」という血管と足の血管の治療に強みをもっており、全国有数の症例数があります。冠動脈や足の血管は、生活習慣病などが原因で血管内にコレステロールがたまり、狭くなることで血液が流れにくくなります。心筋梗塞や下肢切断になる危険性があるため、カテーテル治療を行って血管を広げます。カテーテル治療は、細い管を血管内に入れて血管を広げる治療法で、皮膚を切る必要がありません。私はカテーテル治療のスペシャリストとして、「100点の治療」を常に目指しています。例えば、管を挿入する箇所を一箇所に集約したりすることで、治療の時間を少しでも短くすること。治療の細部にまで気を配り、カテーテル治療のスペシャリストとして誇りをもって患者さんと向き合うよう心がけています。

上月 周

断らない医療と万全の体制。
済生会中津病院の医師として誇りに思う

循環器の病気は急に発症することが多く、特に急性心筋梗塞は初動の対応が非常に大切です。実際、済生会中津病院には夜間休日いかなる時も救急の患者さんが運ばれてきます。そこで、循環器内科が一丸となって救急の患者さんに対応しています。例えば夜間休日は、当直の医師1名に加えて、オンコールと言って自宅待機の医師2名の計3名体制をとっています。この体制により、医師一人での対応が難しい重症の患者さんを診ることができます。医師にとってはオンコールの回数が増えますが、すべては患者さんのために行っていること。それに、医師が3名いれば患者さんが一度に複数名運ばれてきても、対応できます。このように、「断らない医療」は、済生会中津病院の大きな特徴です。あらゆる患者さんを受け入れ、医師として治療にあたれることを、心から誇りに感じます。

上月 周

重症患者さんを一人でも減らす。
医師として全うすべきこと

済生会中津病院の医師として働くようになって9年以上経ちますが、さまざまな患者さんと向き合うなかで、「一人ひとりに寄り添うこと」の大切さを感じています。私たち医師が願うのは、患者さんのしあわせです。だから私は常に患者さんの考えや価値観を受け止め、「この方はどんな治療を求めているのだろう」「どうすれば良い治療ができるだろう」と考えます。そして、説明の時間を十分にとって、わかりやすい言葉で病気や治療の方法についてお話しするよう心がけています。済生会中津病院は病気にかかった患者さんを治療する医療機関ですが、突き詰めて考えていくと、病気にかからないことこそがベストなのだと思います。特にカテーテル治療は、重症の患者さんに行う治療です。今後は生活習慣病の段階から患者さんに介入するなどして、重症になる前から重症化リスクを減らす医療を目指していきたいですね。

上月 周

上月 周

上月 周こうづき あまね循環器内科/副部長

専門分野虚血性心疾患
末梢動脈疾患
心不全
循環器一般

資格日本循環器学会 循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医・専門医
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・研修指導医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
日本心臓血管内視鏡学会 評議員
神戸大学医学博士号
大阪府難病指定医

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