外観

ごあいさつ

呼吸器の病気で苦しむ人を少しでも救うために。
医師の育成にも力を入れています。

大阪市の中心部に位置する基幹病院の呼吸器内科として、排菌結核を除くあらゆる呼吸器の病気を対象に診療を行っています。
入院は肺がんの患者さんが多く、呼吸器外科・放射線治療科と相談し、患者さんに十分な説明を行い、同意のもと(インフォームドコンセントのもと)でガイドラインにそった集学的な治療を行うよう努めています。またQOL(クオリティーオブライフ)に配慮し患者さんそれぞれの生活と向き合った治療を心がけています。中津病院呼吸器内科は日本呼吸器学会・日本呼吸器内視鏡学会の認定施設、準教育研修施設となっていて、次世代を担う呼吸器内科医の育成にも力を入れています。
当院は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対し、大阪市からの要請を受け、感染症指定病院以外の一般病院としては最も早い時期から帰国者・接触者外来の開設に協力し、2020年3月初めには呼吸器内科特別外来を立ち上げ、疑いも含め多くのCOVID-19患者の診療を行ってきました。感染管理室の他、多くの診療科やメディカルスタッフの協力を得、段階的に入院病床数を増やし、2020年11月末からは重症患者の受け入れも行っています。
 

中津病院院長補佐・呼吸器内科部長
長谷川 吉則

診療内容

  • 気管支鏡検査
  • 年間約200件以上行っています。
  • 厳密に適応を絞って入院の上検査を実施しています。超音波内視鏡システムや気管支鏡シミュレータを用い、診断率の向上に努めています。
  • 肺がん
  • 原則、気管支鏡検査や経皮生検などによる病理診断と、CT・MRI・PETなどによる病期の診断を行い、年齢や合併症・全身の状態、本人・家族の希望など考慮し、呼吸器外科・放射線治療科と相談の上治療を行うよう努めています。小細胞肺がんでは、限局型に対し同時放射線化学療法を、進展型に対しては化学療法±免疫治療を行っています。非小細胞肺がんでは、大まかに分けるとⅠ・Ⅱ期は外科的切除を、Ⅲ期は放射線化学療法±免疫治療を、Ⅳ期は遺伝子変異の有無を確認して、化学療法or免疫治療or化学療法+免疫治療を行っています。上記の治療と並行し、必要であれば緩和ケアチームと連携のもと緩和治療も行っています。西日本がん研究機構(WJOG)等の研究グループが実施している臨床試験にも一部参加しています。
  • 気管支喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • 気管支喘息に対しては吸入ステロイド薬・吸入β2刺激薬中心に治療を行い、難治性喘息に対しては抗体療法も行っています。
  • COPDに対しては吸入抗コリン薬・吸入β2刺激薬中心に治療を行っています。どこの調剤薬局でも適切な吸入指導が受けられるよう、北野病院・住友病院と連携し、地域の医師会・薬剤師会の協力のもと、吸入指導ネットワークの構築を進めています。また慢性呼吸不全例には、短期間の入院リハビリテーション・在宅酸素療法・NPPVを行っています。
  • 呼吸器感染症
  • 起因菌同定の努力をしつつ、エンピリックに治療を開始し、起因菌の判明に合わせ抗菌薬の選択を行っています。
  • 結核病床は保有していませんが、非排菌の肺結核や結核性胸膜炎、肺非結核性抗酸菌症に対しては診療を行っています。
  • 間質性肺炎
  • 進行する特発性肺線維症(IPF/UIP)に対しては抗線維化薬を使用。
  • その他の間質性肺炎に対しては気管支鏡検査(気管支肺胞洗浄・経気管支肺生検)などで診断を付け、ステロイド薬や抗線維化薬の使用の適否を判断しています。
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 終夜睡眠ポリグラフ(PSG)を行い、重症例に対し持続陽圧呼吸療法(CPAP)を導入しています。
■主な診療内容の分類と具体的な病名
分類 具体的な病名
腫瘍性疾患 肺癌、胸膜中皮腫、肺良性腫瘍
感染性疾患 肺炎、肺真菌症、肺結核症(非排菌)、肺非結核性抗酸菌症、急性膿胸
気道系疾患 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支拡張症
びまん性肺疾患 間質性肺炎、好酸球性肺炎、過敏性肺炎
呼吸不全及び呼吸調節障害 急性・慢性呼吸不全、睡眠時無呼吸症候群

実績

■2020年度(2020年1月~2021年3月)実績
入院患者数 1269人
1日平均入院患者数 53.1人
一般病床の平均在院日数 15.3日
新規肺がん患者数 約160人
■病名から見た主な疾患別の入院患者数
肺癌 634人
COVID-19
(新型コロナウイルス感染症)
181人
肺炎 99人
間質性肺炎 58人
慢性閉塞性肺疾患(COPD) 25人
睡眠時無呼吸症候群 20人
気胸 16人
薬剤性肺炎 14人
肺非結核性抗酸菌症 14人
サルコイドーシス 10人 など
COVID-19に対応するため、他疾患の患者の受け入れを制限せざるを得なくなっており、例年と比べ肺癌や肺炎の入院患者数は減少しています。

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