院長・センター長挨拶
こちらでは、済生会中津病院院長・志手とPETセンター長・小山から、理念とご挨拶を述べさせていただきます。
院長の挨拶
当院はがん全般を扱っていますが、とくに消化器・呼吸器・血液のがんについては府内での有数の実績を誇っています。豊富な手術件数に加え、PETを用いた早期診断、最新の放射線治療、さらには充実した外来化学療法など、がん診療に対し多角的に取組んでいます。また、患者さんやそのご家族のためのがん相談や緩和ケアの推進など、患者さんの立場にたち、広い観点から「がん」と取り組んでいきたいと考えています。
済生会中津病院
院長 志手淳也
PETセンター長の挨拶
当PETセンターは2005年1月に開設いたしました。現在PET/CT 2台体制で稼動しており、そのうちの1台は2018年6月にシーメンス社製の機器FlowMotion搭載Biograph Horizonに更新しております
[18F]FDG PET/CTはがん細胞の糖代謝が活発である性質を利用し、細胞の糖の取り込みの多い部位をPETで撮像し、同時に撮影したCT画像と融合させることで病変部位を正確に把握できる検査です。CTやMRIなど腫瘍の形態の異常を調べる検査のみではわからなかった病変が、細胞の代謝を調べるPETによりしばしば鋭敏に病変を捉えることができることから、病期診断や治療効果判定、再発診断、原発不明がんの原発巣精査に用いられ、治療法の選択に役立っています。さらに、2012年4月からは心サルコイドーシス、2018年4月からは大型血管炎が新たに保険適用に追加され、近年はがん診療以外でも有効に利用されております。
さらに2024年4月からは、アルツハイマー病による軽度認知障害又は軽度の認知症が疑われる患者等に対して、レカネマブ(遺伝子組換え)製剤の投与の要否を判断するために脳アミロイドPET/CT検査を開始しました(保険適用には制限があります)。当センターはアミロイドイメージング剤(18F-Flutemetamol)を用いた脳PET撮像においてPET撮像施設認証(Ⅰ)を受けています。
当センターでは、過去のCT・MRIなどの画像および血液検査情報等を加えることで、精度の高い総合画像診断を目指しております。
今後ともより良い診療を目指し、スタッフ一同精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。
済生会中津病院
PETセンター長 小山孝一