緩和医療部門

緩和ケアとは、病気の治療の全経過を通して認められる身体や心のさまざまな苦痛を和らげ、患者の皆様やご家族にとって可能な限り良好な生活の質(Quality of Life)を実現させるための医療です。まだ誤解されることもありますが、「緩和ケア」=「終末期医療」ではなく、病状のどの時期においても行われる医療です。

緩和ケアチームの取り組み

私たち緩和ケアチームは、患者の皆様お一人お一人が症状をコントロールしながら、ご自分の生活に合わせて治療を選択し、ご自身らしく生きるためのお手伝いをしています。

緩和ケアチームのサポートを
ご希望の方

当院には緩和ケア病棟はありません。
入院中の患者さん・ご家族は、主治医や病棟看護師にお申し出ください。主治医を通じて診察依頼があれば、緩和ケアチームのメンバーが直接お部屋に伺います。

緩和ケアチームの取り組み


緩和医療の充実

  • 2009年に緩和ケアチームを立ち上げ、入院されている患者さんを中心に年間100名程の依頼を受け活動しています。現在は、緩和ケア認定看護師、がん看護専門看護師を中心に患者対応を行い、医師、薬剤師、栄養士などと共に、週に1度、緩和ケアチームでのカンファレンスとチーム回診を行っています。
  • 緩和医療においては、チームでの医療活動が重要となります。そのため、当院では診断時には苦痛のスクリーニングを実施し、患者さんと医療者が相談しやすい環境を整えています。がん患者さんやそのご家族が抱える問題に対して医師、薬剤師、看護師以外に医療ソーシャルワーカーや理学療法士、栄養士など様々な専門職が個人のニーズに沿った対応ができるよう連携体制をとっています。入院されている患者さんやご家族に対して、緩和医療室の緩和ケア認定看護師、がん看護専門看護師がニーズに合った適切な対応を一緒に考えさせていただいています。
  • がん患者さん同士やそのご家族が語り合える場として、がん患者サロン『つなぐ』を開設しています。サロンは月に1回開催しており、語りに場としてだけではなく、アピアランスケアなども実施しており、多くの患者さんが参加しています。
  • がん対策基本法に謳われているように基本的な緩和ケアはすべての医療従事者が実施することが必要です。そのため、当院では北野病院と共催し医療者対象に緩和ケア研修会を毎年開催しています。また、がん領域において著名な先生をお招きし、講演会を適時開催しています。院内スタッフに対してはがん診療に携わる医師や看護師、リハビリのスタッフなどによる勉強会を定期的に開催し、緩和ケアの周知とケアの質の向上に努めており、がん医療の均点化とがん患者さんやご家族に対するケアの質向上を目指しています。

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