化学療法室
ごあいさつ
現在、月450件程度のがん薬物療法を実施しています。外来通院でのがん薬物療法の件数は今後も増加していくことが予想されます。
新しい薬剤が次々に登場しており、治療内容がこれまで以上に複雑になるとともに、薬剤ごとに異なる副作用への対応が重要です。特に、最近は免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療が増えており、免疫に関係する多彩な副作用が問題になっています。当院では、免疫チェックポイント阻害薬副作用対策のために多職種からなるチームを結成して、院内マニュアルの作成など病院全体で対応していく環境を作っています。
スタッフ
外来化学療法室には専門性の高い看護師が在籍しています。安全な投与に心がけるとともに、がん治療を行う上での副作用の対処法やその他様々なご相談に対応しています。お気軽にご相談下さい。
また、がん薬物療法認定薬剤師を含む専門の薬剤師も在籍しており、安全な投与のための薬剤監査や薬剤説明なども行っています。
- がん薬物療法専門医:1名
- がん化学療法看護認定看護師:1名
- がん薬物療法認定薬剤師:4名
治療時間
- 月曜日~金曜日(祝日は除く):9時30分~16時30分
- 第2・第4以外の土曜日:9時30分~12時30分
※問診は8時30分から対応しています。
設備
ベッド5床、リクライニングソファー13床の計18床でゆったりとくつろぎながら治療を受けることができます。
外来化学療法室調剤室
当院では、薬剤師3名が無菌性や安全性を確保するために安全キャビネット内で確実・正確・安全に調剤を行っています。
対象疾患
外科 | 乳がん、大腸がん、胃がん、 膵臓がん、胆道がん、食道がん |
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消化器内科 | 胃がん、膵臓がん、大腸がん、 食道がん、胆道がん、肝がん、 クローン病 |
血液内科 | 悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、 骨髄異形成症候群、白血病 |
呼吸器内科 | 肺がん、胸膜中皮腫 |
婦人科 | 子宮頚がん、子宮体がん、卵巣がん |
泌尿器科 | 前立腺がん、腎細胞がん |
口腔外科 | 舌がん、口腔がん |
膠原病内科 | 関節リウマチ |
耳鼻科 | 悪性黒色腫、頭頚部がん |
保険薬局の皆様へ
当院はがん連携充実加算算定施設です。
服薬情報提供書に関するお問い合わせの方はこちらをご覧ください。
看護師によるサポート
がん化学療法看護認定看護師1名が在籍しています。専門性を活かしながら、副作用症状に対し、アドバイスをさせて頂いています。また、医師や薬剤師、看護師、医療ソーシャルワーカーなど多職種がチームとなって、患者さんが通院治療でも不安なく安全に治療ができるようにサポートしていきます。
また、医療の場が入院から外来へシフトされつつある中で、がん薬物療法においても合併症を持ちながら治療を受けられる患者さんやご自宅で生活する中で副作用症状が出現するといった状況も起こってきます。そのため、安全かつ確実に治療を提供していくとともに、がん薬物療法の副作用の対応をはじめ、治療を継続する中で揺れ動く思いや悩みを一緒に考えさせていただいています。
オリエンテーション
初めて外来で治療を受けられる患者さんには事前に外来化学療法室でオリエンテーションを行います。詳しくは下記資料をご参照下さい。