当院では関節外科、脊椎外科、足の外科、リウマチ外科、骨軟部腫瘍外科、スポーツ整形外科、手外科、肩関節外科について専門性の高い診療体制を構築しています。

昨年度は人工関節センターと脊椎外科に増員があり、今まで以上に高度専門性をもった最先端医療を実施できる体制が整いました。
人工関節センターでは股関節、膝関節以外に、肘関節、距腿関節、人工距骨、指趾関節、肩関節の人工関節置換に対応しております。
骨粗鬆症性椎体骨折に対して予後不良因子を有する症例には積極的な手術介入（経皮的椎体形成術・脊椎固定術）により日常生活動作を顕著に改善させています。
リウマチ性疾患（関節リウマチ、脊椎関節炎、リウマチ性多発筋痛症など）では、当院膠原病内科・皮膚科と連携しながら専門性の高い診療を行っており、骨軟部腫瘍は地域に貴重な存在であり、内科や外科、放射線科などと集学的治療に対応しています。
スポーツ整形外科ではプロサッカーチーム（セレッソ大阪）の診療を行いつつ、実診療においても高いスポーツレベルへの復帰が実現しており、手外科や肩関節外科も多くの外傷や慢性疾患に対して幅広く専門診療を実施しています。
その他、脆弱性大腿骨近位部骨折への救急対応では、48時間以内の手術施行後に地域連携パスを活用して、受傷前の生活環境への復帰をめざしています。
骨折リエゾンチームを院内で結成しておりますので二次骨折予防に対しても地域の医療施設と連携を組んで取り組んでいます。

　整形外科部長
星野　雅俊